家づくり用語 - か行
か行

瑕疵担保責任
売買・請負などの有償の契約で、その対象になるものに欠陥や隠された傷(瑕疵)がある場合、売り主(請負者)などの引渡者が買主等の権利者に対して負う担保責任。権利者には損害賠償権や場合によっては契約解除権が認められる。


カーポート
駐車施設で、屋根と柱だけの簡単なものをさす。上屋があるものをガレージ、または車庫といい、独立したものと建物の一部を利用したものがある。最小限の広さとして、車の長さに対して約80cm、幅に対して約130cm程度加えた広さが必要といわれる。


外溝
門扉・フェンス、アプローチなど、外まわりの総称。


外壁材
外壁材とは、建物の外まわりの壁をなす素材のこと。建物の外側の仕上げ材となるので、素材や色合いの選び方が外観デザインに大きく影響する。機能面では、紫外線や風雨、雪、外気温の変動、騒音などから建物を守る役割がある。種類としては、塗り材のほか、サイディングやタイル、レンガ、ALCなどがある。塗り材は、モルタルを下地とする方法が一般的。サイディングはボード状の外壁材で、窯業系と金属系、木質系などがある。ALCは、発泡剤で軽くしたコンクリート板のこと。


壁構造(壁式構造)
柱や梁を使わないで、壁で躯体にかかる力を支える構造のこと。床と壁が接合される構造なので軸組構造と比べて強固といえる。


框(かまち)
床端に取り付ける化粧の横木。主なものに玄関の上がり框などがある。


鴨居(かもい)
襖や障子など引き戸を設ける場所の上部にある、開閉のための溝のある横木。


ガラスブロック
空洞のブロック状に成形加工した建築用ガラス。遮音、断熱効果があり、内外一体の壁材として使うことも。コンクリート屋根のトップライトにも使われる。


ガルバリウム鋼板
耐食性、耐熱性、加工性に優れた、アルミニウムと亜鉛の合金メッキ鋼板。外装材として使用されることが多く、デザイン性も高い。


環境共生住宅
財団法人 建築環境・省エネルギー機構が策定した認定基準を備えていると認定した住宅。認定基準は、省エネルギー性、資源の利用、廃棄物処理、周辺の自然環境との調和、住む人が健康で、快適に暮らせるよう工夫されているかなどを柱とするもの。認定された住宅には、認定マークが発行される。


キシラデコール
キシラデコールは商品名。一般名称はWPステイン(木材保護着色剤)。OS(オイルステイン)などに代わるものとして注目されている。防虫、防かび、防腐効果などがあり、木材保護に優れた塗装材。


基礎パッキング(工法)
基礎と土台の間にすき間を開けて床下の換気を促す部材を基礎パッキンと呼び、それを用いる手法を基礎パッキング工法という。従来のように基礎に換気口を設ける代わりに用いられる方法。


気泡浴槽
噴射口から気泡を噴出させ、マッサージ効果を加えた浴槽。ジャグジーともいうがこれは商標。


Q値
総熱損失係数のこと。内外の温度差が1度のときに、1時間に建物全体から逃げる熱の割合を指す。数値が小さいほど断熱・気密性能が高いといえる。


狭小住宅
一般に、狭い敷地に建てられた床面積の小さな住宅のことを指す。単に土地が狭く、延床面積が小さいだけでなく、狭いスペースを工夫して、デザインと生活空間の両立を図ったものも多い。最近では、ハウスメーカーが都市部の狭小敷地に向けた商品を出すようになった。


躯体
建物の構造体のこと。建物の強度にかかわる基礎、柱、梁、壁面、床などを指す。


クッションフロア
ビニール系床シートの一種。中間層に発泡塩化ビニールを使ってクッション性を高めている。色彩や模様の種類が多い。


珪藻土
植物の藻(太古の植物プランクトン)が積もって化石化した土。主に壁に使われる。吸湿・放出性に優れ、結露やかびの予防に効果を発揮する。消臭効果もある。


ケーシング
一般に包装や囲い、枠のこと。インテリアでは窓やドアの額縁をいう。


KES
1988年に開発された木造建築物の建築方法。開発者の名前から「キムラ・エクセレント・ストラクチャー・システム」と命名され、その頭文字をとり「KES構法」と名付けられた。14cm角という大断面の柱と梁を独自に開発した接合金具で接合し、大きな部屋をとりやすく、3階建てなどの大型住宅も可能なシステム。耐久性があり、また、耐震性、断熱性、遮音性といった住宅の基本性能も高く、増改築の自由度が高いなどの利点がある。日本、アメリカ、カナダにおいて、オリジナルコネクターとそれを組み立てる構法で特許を取得しているほか、木造3階建共同住宅では、日本で最初に建築確認を取得している。

月桃紙
月桃という植物からつくられる壁紙。月桃は葉に独特の芳香があり、防虫忌避や殺菌作用をもつ。自然素材であることや、和紙ならではの質感に人気がある


建設リサイクル法
建設工事で発生する廃材の再資源化を義務づけた法律。平成12年5月31日に交付、平成14年5月30日から施行された。正式名称は「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」。この法律により、一定規模以上の解体、新築工事をする場合は、現場で発生したコンクリートや木材を分別解体して、リサイクルすることが義務づけられた。分別せずに解体したり、不法投棄は禁止。違反した会社は罰金が科せられる。更地への新築やリフォームの場合は、大規模なものでないと対象にならないが、建て替えは対象となるので、工事着手前に管轄の都道府県へ届け出をしなければならない。届け出の義務は工事の発注者である建築主にあるので、違反すると施主にも罰則規定が適用される。


高気密・高断熱住宅
気密性・断熱性を高め、省エネルギー効果と快適性を両立させた家。ただ隙間がなくなるため、換気システムの導入が不可欠。


国際規格ISO9001
国際標準化機構(ISO)の品質保証規格。製品の形状や材質ではなく、工場や事業所の品質管理システムそのものを第三者(審査登録機関)が検査して、品質保証システムが適切に機能していることを保証するもの。


硬質ウレタンパネル(フォーム)
発泡プラスチック系の断熱材。耐熱性に優れ、対応できる温度範囲が広いのが特徴。


構造材
柱や梁あるいは耐力壁など、建物を支える構造体となる材料。木造軸組の場合は、柱や梁のことを指し、材質は木となる。


構造用合板
躯体を支える構造として用いられる合板。合板(プライウッド)自体は、アメリカで構造用材として開発された。枠組壁工法の導入で一般化した。


腰高窓
壁面の中ほどから上、ほぼ腰の高さにある窓。比較的場所を選ばず、換気の役割も大きい。


コルクタイル
天然素材のコルク樫を原料に、30cm角程度に圧縮成形した床材。断熱性が高く弾力性もあるので、万一転倒しても衝撃が緩和される。遮音、吸音性に優れる。合板にコルクシートを張ったものはコルクフロア。


混構造
鉄、コンクリート、木材などの異なった構造材料を混用した構造。構造材混用構造ともいう。住宅では木造と鉄骨造、鉄骨造と鉄筋コンクリートなどの併用が多い。工法自体は、混用されていない場合がある。

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