オンライントレードの留意点

株価の違い 自分のパソコンにリアルタイムで表示される価格を参考に証券取引を行う場合、リアルタイムの価格で発注しても、実際に取引が成立した時には株価が変わっている場合があります。 これは、発注の時点から取引が成立する時点までの時間に、株価が変動してしまう為に起こりますが、ほとんどの場合が「成行」で売買される時に起こると思われます。 「成行」とは、株価を指定せずに銘柄と数量のみを指定して行う取引のことをいい、株価も指定して取引を行うことを「指値」といいます。 例えば、リアルタイムの株価で株を売るつもりで発注をしても、実際に取引が行われた時点での株価での売値になる為、株価が下がった時には予定よりも安く売る事になりますし、上がった時には予定よりも高く売れる、ということになります。 逆に、買う時の場合だと、株価が下がれば予定より安く買えますし、上がれば予定より高くなってしまいます。

発注のキャンセル 発注を行った後に、何かの理由でキャンセルをしようとしても、結果的にキャンセルにならず取引が成立してしまう場合があります。 この原因は、証券会社の処理能力にあります。 例えば、処理スピードが早い場合は、発注のキャンセルが間に合わずに成立していまう、ということになります。 また、取引が殺到した時など、証券会社のシステムに障害をきたし、システム自体が止まってしまったり、エラーによりキャンセルが遅れて成立に間に合わなくなることがあります。

価格変動リスク等を回避する方法 注文の形態には、大きく分けて「成行」と「指値」の2種類があります。その時の状況に応じて使い分けることで、リスクの回避だけでなく、予想以上の利益にもなり得ます。 例えば、リスクの回避法として、指値による注文を行うことで、たとえ取次ぎの遅延が起こったとしても、一定の価格を限度とした注文内容ですので、自分のリスク許容量の範囲内で取引を行うことができます。

代替手段を確保 証券会社のシステムによっては、そのシステムの障害や限度を超えた処理等により注文の受託や取次ぎが全くできなくなったり、例え出来たとしてもかなりの時間を要したりすることがあります。その結果、自分の保有株を早く売りたいのに売れない、その株を早く買いたいのに買えないという事態が生じ、投資機会を逃してしまうこととなります。 その際、注文処理システムに関するリスクを確認すること、インターネット以外での、例えば電話やFAXの方法で注文を発注する手段を確認することなどが重要となります。

信用取引 信用取引とは、簡単に言えば、一定の保証金を証券会社に差し入れることによって、少ない資金を元手に、その資金よりも多額の証券を売買できる制度のことを言います。 この制度の利用によって、高いリターンが期待できます。 しかし、一方で、自分の思惑がはずれた場合は、大きな損失を被ることにもなります。 また、自分が投資対象としている銘柄の市場の状況によっては、保証金の追加差し入れが証券会社から求められ、新たな資金等が必要となる場合もあります。 その為、信用取引を利用するにあたっては、単に高いリターンが望めるということだけではなく、その関連する制度や規則等を熟知することが大変重要となります。


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