有酸素運動

有酸素運動は、全身持久力向上に役立つだけでなく、中等度の強さにとどめておくと、体内の糖代謝、脂肪代謝を改善するの生活習慣病の予防、治療に役立つ。有酸素運動の一つであるエアロビクスダンスは「有酸素の」(あるいは「好気的な」)を意味する英語 aerobic からとった名前である。これに反して無酸素運動(あるいは「嫌気的な運動」)では体内のグリコーゲンなど糖質が酸素を使わずに消費される。

あらゆる運動の初期、または短距離走など激しい運動が短時間のみ行われる場合が無酸素運動に当たる。なおこれはエネルギー効率が非常に悪く、一般的には、「身体にある程度以上の負荷をかけながら、ある程度長い間継続して行う運動」はすべて有酸素運動とみなす事ができる。例えば長距離走は有酸素運動であるが、短距離走は無酸素運動である。またテニスを例にすると、シングルスなら選手が継続して運動するため有酸素運動となり得るが、ダブルスでは選手が頻繁に動きを止めるため有酸素運動にならないこともある

酸素を普段よりも多く取り込みながら行い、それ自体を楽しみながらできる運動なのです。充分に取り込んでいる酸素を使って、体内の糖質や脂肪をエネルギー源として燃焼することによって、ゆっくりとエネルギーを生み出します。乳酸を生じないために疲れが蓄積せず、途中からエネルギー源が徐々に体脂肪に切り替わっていくので、長時間運動を続けることが可能。このときの呼吸は普段よりも軽く弾む感じで、深い呼吸なので、より多くの酸素が取り込める。この呼吸がポイントです。呼吸が軽く弾んでいれば、普段よりも多くの酸素を体内に取り入れているということなのです。

人と会話ができる程度で、やや汗ばみ、爽快感を味わいながら、30分でも1時間でもやろうと思えばできるレベルです。有酸素運動は、目的によってレベルを変える必要があります。年配の方や運動療法として行う場合は軽めですべきですし、ダイエット目的の人はややレベルを上げると、より多くの脂肪が燃焼されていきます基礎体力養成のためであれば、「激しくはないが、ややきつい」というレベルで行う必要があります。

代表的なものとしては
ウォーキング、ジョギング、水泳、水中ウォーキング、サイクリングなどがあります。器具を使った運動としては、ステッパーやバイクなどがあります。ただ、ウォーキング以外は、激しく運動した場合、無酸素運動にもなりますので、上記で述べたように、呼吸に意識を集中して、気をつける必要があります。器具を使ったバイクなら、コンピュータが脈拍を自動測定してくれますので、その脈拍を見ながら、強度を調節できます。初めに強度を設定しておきさえすれば、その脈拍を元にペダルの強さを自動的に調節して、それ以上の強度に移行しないようにしてくれるエアロバイクもあります。単純でリズミカルな動作を最低10分以上反復するのも効果的です。

ウォーキングもジョギングもステッパーも、みんなそうですね。単純でリズミカルな動作のほうがとくに頭で考えずに運動でき、あなたは何かほかのことに意識を向けながらでも、できるのです。また、心拍数も一定のレベルを保ちやすくなります。小さな筋肉よりも、下肢の大筋群を使った運動のほうが、静脈血の心臓への還流が促されるので、心臓の負担も少なくてすみます。つまり、イスに座った腕だけのダンベル体操よりも、歩いたり、ステップを踏んだり、足を動かした運動ということです。酸素によって脂肪を燃焼でき、足腰の強化に役立ち、血行がよくなることから多くの健康結果が期待できます。医療の現場でも食事療法、薬物療法とならび、運動療法としても利用されています。20分あたりから体脂肪をおもなエネルギー源として利用できるため、
ダイエットに適した運動です。誰かと競う必要もなく、自分のペースを維持して行う運動といえます。


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